東京都庭園美術館に行って来ました。
1933年に建てられた朝香宮家の邸宅で、1983年から東京都庭園美術館となったとあります。
2015年に貴重なアール・デコ様式が評価され国の重要文化財になっています。
2016年の3月に行った時は、内部の写真撮影ができなかったので、パンフレットで旅ノートを作りました。
でも、今回は年に一度の『建物公開展』の会期中で撮影ができました。
正面玄関から入った所のガラスのレリーフ扉は、フランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品。
床のモザイクは天然石で、宮内省内匠寮のデザイン。
旧朝香宮邸は、フランスの室内装飾家のアンリ・ラパンやフランスの彫刻家、ガラス工芸家、画家、鉄工芸家などが製作したアール・デコ様式と日本の宮内省内匠寮が設計した日本のアール・デコの部分もあり、装飾が素晴らしい建物です。
もともとは噴水器の予定が、上部の照明に香水を施しその熱で香りを漂わせたから香水塔と呼ばれるようになったとか!
前回はなかった無料の音声ガイドを借りて、説明を聞きながらゆっくり見ることができ、よく理解できました。
1階の大客室では、このエッチング・ガラスを嵌め込んだ扉がものすごく綺麗でした。
大客室とこの大食堂は、フランスのアール・デコの装飾が集められた芸術作品のお部屋です。
各部屋にある暖炉のラジエーターカバーの装飾はどれもみんな違っていました。
2階に行く階段から宮内省内匠寮のデザインです。
手すりはアール・デコの特徴のジグザグのラインが強調され、嵌め込み金物は花模様でオシャレです。
2階はプライベートルーム。
ご夫婦専用のベランダの床は大理石の市松模様です。
第二階段の丸窓も素敵。
新館で、同時開催のフランス絵本の世界も見てきました。
リサとガスパールやペネロペやバーバパパとかを期待してたら、知っているのはぞうのババールだけでした。
フランスの絵本の歴史みたいのでした。
重要文化財になるような建物は、とにかく装飾がすごい❗
どうして現代の建物にはこのような装飾がないのかしら⁉️
お金と時間がかかるからかしら...
現代の建物が未来の世界で国宝や重要文化財になるものはどのくらいあるのだろう...