塩原の渓谷沿いを歩いて、いつも車から見ていた『山ゆりの吊橋』に行ってみました。
山ゆりの吊橋は、平成16年に完成した塩原の箒川にかかる7つのうち一番新しい吊橋です。
駐車場がないので、ここまでくる人は多くありません。
山ゆりの吊橋がかかる畑下地区は尾崎紅葉の金色夜叉の舞台になったところです。
貫一がお宮を想う気持ちを山百合にたとえた一節から『山ゆりの吊橋』とつけられたそうです。
奥に見えるのが、尾崎紅葉が宿泊して金色夜叉の舞台になった清琴楼という旅館です。明治から続く歴史のあるお宿です。もとは佐野屋でしたが、モデルとなった旅館ということから小説の『清琴楼』という名前を使うようになったとホームページにありました。
七つ岩の吊橋の駐車場に戻る途中に紅葉がきれいなところがあったので近づいてみると、『高尾塚碑』というのがありました。那須塩原市指定有形文化財です。
塩原出身の江戸時代初期の吉原の花魁『二代目高尾太夫』のはかない一生を哀れんで建てられたたものです。
塩原に8年も通っているのに知らないことばかりです。
金色夜叉のお宿や高尾太夫のことなど、歩いてみて発見することが多いです。